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今から20年前の2002年正月早々に、笠木透と雑花塾、音楽センターのお世話になり、結城市民文化センターアクロス小ホールで、
ヒューマン・ファーマーズCD「緑の風に吹かれて」を収録した。
疲弊する農業農村の実情を背景にしてそれでも未来を展望して、自らをも叱咤激励してきたアルバムだ。
20年後の現状はどうだ。米、野菜、果物、畜産物、乳製品、何れをとっても生産過剰?、生産者価格の大暴落、安価状態で、営農が持続不可能に陥っている。
1995年からのWTO(世界貿易機関)協定に飽き足らず、ここにきて、TPP11、日欧EPa、日米FTAなど
更なる自由貿易協定の締結によって、この国の消費者の胃袋は、今や不安な輸入食品に制圧されている。
世界の飢餓人口は八億人、国連では家族農業の十年を進め、農民の権利宣言を採択して、食料、農業、環境、平和を守るための、懸命な運動を展開している。
日本農業は衰退する一方、作れる国で作らせず、食料自給率は37%、そして世界一の食糧輸入大国だ。ここにもあとは野となれ山となれの新自由主義がある。
いったいこの国の食糧農業政策は、どうなっているのだ。
2022年、食と農を歌う百姓フォークのヒューマン・ファーマーズは、もうひと踏ん張りしましょう。
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